【借金問題ls】No72_借金(個人事業主) (1)
タイトル
個人事業主の注意点
本文
初めて事業をされる方の殆どが、事業のノウハウがあっても、
「経理」、「経営」に関する知識を持っていない方が殆どです。
しかも、資本金が少ない状態で始めると、「経費を削ろう」と、
税理士に依頼をせず、自分で独学で何とかしよと失敗してしまいがち。
では、事業主が陥り易い間違えとは一体なんなのか?
●仕入と収入のタイミングが違う
業種にもよりますが、販売業やサービス業の方の殆どが、
商品(材料)となる物を仕入れ、販売(サービス提供)されると思います。
運営したばかりの事は、契約出来る問屋も少なく、購入時に現金払いが多いですが、
取引が続き、信用を得られる様になると後払い(いわゆるツケ)が可能になります。
例えば、今月10万円の物品を購入した場合、支払は翌月または翌々月になります。
ここで注意しなければならないのが【仕入と支払のタイミング】が異なる事です。
【例】
4月 10万円の商品を購入・・・支払はしない(現金はなくならない)
4月 販売合計は30万円・・・・収入が増える(現金で30万円をもらう)
5月 20万円分の商品を購入・・支払はしない(現金はなくならない)
5月 販売合計は70万円・・・・収入が増える(現金で30万円をもらう)
6月 15万円の商品を購入・・・支払はしない(現金はなくならない)
6月 販売合計は3万円だけ ・・収入が増える(現金で3万円をもらう)
6月 ★4月に仕入れた10万円の支払が発生!
●支払い分は使ってはいけない!
上記の「例」を見ると分かる通り4月と5月はお金が全くも出ず、
逆に収入合計として100万円入って来ます。
ここで、事業に慣れてない人は「凄く儲かった」と、新たに沢山の仕入れをしたり、
「来月も儲かるだろう」欲しい物を自由に買い、貯金をせずに使ってしまうケースがあります。
所が、6月に不測の事態がおき、売上が大幅に減少。
3万円しか収入がないのに、4月に仕入れた10万円分の支払をしなければならない事態。
そこで困り、借入をしてしまう方が殆ど。
最低限、仕入をした金額は使わずに取って置かないと、何かあった時に手遅れになります。
●間違えた経費削減は危険
事業内容の知識はあっても、「簿記」や「経営」に関する知識は専門家に劣るのは当然。
間違った経営、経費の使い方をしない為にも、税理士や経営コンサルタントに依頼をし、
正しい経営をする事が、「借金をしない」、「経営苦にならない」為の鉄則です。
これから開業を考えて入る方は、まず最初に十分な資本金を貯めてから開業しましょう。
間違っても【開業資金の借入】はしないで下さい。