奨学金の支払に困った時の解決方法
奨学金は一見、良い制度の様に思いますが、車や住宅をローンで購入するのと同じ。
唯一、国が認めた未成年者でも組めるローン【借金】の事です。
卒業後に返済が出来ず苦しむ人が増えています。
支払いに困った時に知っておくと良い事をお伝えします。
●奨学金の支払遅延はブラックリスト入り
2010年度に回収が厳格化された事により、支払を3ヶ月滞納した場合、一般の借金滞納者同様、
銀行の個人信用機関に登録され、いわゆるブラックリスト入りになってしまいます。
滞納して4ヶ月が経つと、債権が民間に移行、若しくは回収業務の委託が行われ、取り立てが始まります。
それでも返済をしないと裁判となり、給料の差押え等、強制執行をされてしまうケースが後を絶ちません。
●ブラックリスト入りする前に出来る事
返還期限の猶予が受けれる場合があります。
支払が厳しいと感じたら、まず最初に返還期限の猶予申請が出来るか確認しましょう。
【対象者の一例】
・傷病がある方(就労困難な事が記載されている診断書が必要)
・経済困難な方
・失業中の方
・新卒の方で未就職や低収入の方
・妊娠中の方
その他にも対象となるケースがあります。
まずは、こちらで自身が制度を受けれるか確認をしましょう。
http://www.jasso.go.jp/henkan/yuuyo/syoumei.html
●制度が利用出来なかった時は
返済に困っている方は、もはやご自身だけの問題ではありません。
今後より良い生活を送る為に、家族や保証人になって下さった方と、良く話し合いをして下さい。
2つのケースについてご紹介
◆ケース1 頑張って返済する場合
●家族に協力してもらえるか確認しましょう
実家住まいの方は、生活面(食費など)の援助が受けれるか相談して下さい。
一人暮らしの方は、実家に戻れる状況か、または何かしらの援助を受けれるか相談して下さい。
●家族の協力が受けれない場合
一人暮らしの方は生活スタイルを見直して無駄な支出が無いか、今一度、確認して下さい。
また、職種や正社員に拘らず、時給の良いアルバイトや派遣先を探すのも一つの方法です。
体力に自信がある方でしたら期間限定でバイトを掛け持つ事も出来るかもしれません。
◆ケース2 自己破産をする場合
●必ず保証人に連絡して下さい
もし自己破産をしなければならない場合、奨学金を申し込む際に連帯保証人になって下さった方に債務が移り、
取立てが行われてしまいます。
快く保証人になって下さった方に何も言わず迷惑を掛ける事が無い様、必ず事前に声を掛けて下さい。
●自己破産のデメリットを認識して下さい
破産は個人信用機関に登録される為、7年~10年の間、クレジットカードの発行や、車や住宅ローン等、
分割での支払をしたい場合に審査が通らなくなってしまいます。
その他、賃貸の審査が通り難くなる可能性もありますので、注意が必要です。
それでも解決が出来ない場合は、法テラス等、無料の相談機関を利用して下さい。